食後に胃痛や膨満感を感じる病気とは?
食べ過ぎた訳でもないのに、食後に胃痛や膨満感を感じることはありませんか?
実はその食後の胃痛や膨満感は、ある病気の可能性が高いそうです。一体どのような病気なのでしょう?
<食後に胃痛や膨満感を感じる病気 その1:慢性胃炎>
胃炎の中でも、慢性胃炎になると、食後に胃痛や膨満感、胸焼け、吐き気、もたれ感といった症状が出ることが多いようです。
この慢性胃炎の原因は、胃酸過多によるものが多く、胃酸の出すぎによって胃の粘膜に炎症が出来、食後の胃痛や膨満感などを引き起こすそうです。
しかし、慢性胃炎が悪化すると、食後だけでなく、食前や夜中など、時間に関係なく胃痛や膨満感を感じることが多いそうです。
同様の症状は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんにもみられる症状ですので、食後に膨満感や胃痛を感じたら、すぐに医師の診断を受けるようにしましょう。
<食後に胃痛や膨満感を感じる病気 その2:機能性胃腸症>
機能性胃腸症とは、胃腸の機能が低下し、胃の粘膜などに異常が現れていないにも拘らず、食後に胃痛や膨満感、胃もたれ、吐き気、嘔吐などの症状が生じる病気です。
機能性胃腸症は、比較的新しく診断された疾病で、いままではこれといった異常が見られない為、神経性胃炎や慢性胃炎と診断されたことが多かったそうです。
食後に胃痛や膨満感を感じる機能性胃腸症の原因は、残念ながら現代の医学では解明されていないようですが、主にストレスや過労、不規則な食生活が原因ではないかと考えられているようです。
<食後に胃痛や膨満感を感じる病気 その3:腹部膨満感>
腹部膨満感とは、食べ過ぎた訳でもないのに、食後に膨満感を感じ、張り過ぎたお腹によって腹痛や胃痛になったりする症状を言うようです。
腹部膨満感の原因は、お腹の中にガスが充満することで生じることが多いそうです。
お腹の中にガスが充満する原因は、腸内細菌の作用によりガスが発生すること、炭酸飲料の飲みすぎ、空気を飲み込む習慣がある、などが考えられます。
腸内細菌の作用とは、食生活の乱れや体調不良によって腸内環境が悪化し、悪玉菌が増殖したことによりガスが充満し、食後の膨満感や胃痛となることを言います。
また、空気を飲み込みやすい習慣は、過度のストレスによって無意識に引き起こされることが多いようです。
市販薬である「ガスピタン」など、膨満感やそこから来る胃痛を緩和させる薬も発売されていますので、そのような市販薬を試してみて良いかもしれません。
それでも治らないようでしたら、医師の診断を受けるようにしましょう。