胃潰瘍の食事療法状とは?
胃潰瘍と診断されたら、医師の処方する薬をきちんと服用し、安静に保つことが大切です。
同時に食事療法も胃潰瘍の治療には大切になります。一体どのような点に注意すればよいのでしょう?
<胃潰瘍の食事療法の注意点 その1:刺激物は避けましょう>
胃潰瘍の薬により、胃酸の出方は弱まってはいますが、潰瘍となってしまった部分に刺激物が入ると、治癒が遅くなってしまいます。
よって、特に以下の刺激物は胃酸の分泌を促進する効果がありますので、避けるようにしましょう。
アルコール、タバコ、カフェイン(コーヒー、紅茶、お茶などに含まれています)、炭酸飲料、かんきつ類、香辛料。
尚、タバコは胃酸の分泌が良くなるだけでなく、一酸化炭素による粘膜の酸素欠乏が起こってしまい、胃の粘膜の防御力が弱まるようです。
胃潰瘍が完治するまでは、食事療法と共に禁煙を心掛けましょう。
また、コーヒーや紅茶は、全く飲まないと逆にストレスとなる方もおられます。
そういった方の場合は、なるべく薄く入れ、空腹時を避け、コーヒーの場合はミルクを入れて飲むようにしましょう。また、飲む量も1、2杯に留めるようにしましょう。
<胃潰瘍の食事療法の注意点 その2:消化が良く栄養の多い食品を摂りましょう>
胃潰瘍になると、消化吸収が悪くなる為、どうしても栄養の吸収力が弱まりがちです。
よって、食べ物が胃に留まる時間が少なく、胃に負担が掛かりにくい、栄養の多い食品を摂る様にします。
お薦めの食べ物は、おかゆ、柔らかく炊いたうどん、豆腐料理、野菜料理(繊維質の少ない物)、挽肉料理、魚料理などです。
食材はなるべく細かく切ったり、煮たりすることで、胃に負担が掛かりにくくなります。
<胃潰瘍の食事療法の注意点 その3:良く噛んで食べましょう>
上記の刺激物以外は、胃潰瘍の食事療法として、基本的に何を食べても問題ないですが、良く噛んで食べるようにしましょう。
良く噛むことは、唾液の中に含まれる消化酵素と食べ物が混ざり合い、胃の消化の負担を軽くすることが出来るからです。
また、良く噛むことは、満腹中枢を刺激しますので、食べ好きの防止になります。
是非、様々な食材をバランス良く摂りつつ、それらを良く噛んで食べるようにしましょう。
<胃潰瘍の食事療法の注意点 その4:食後は安静に>
食後は、胃の中での消化作業に体内が集中するよう、出来るだけ安静にするようにしましょう。
食後すぐに動いたり、乗り物に乗ると、胃に集中していたエネルギーが、体の各部位に拡散され、消化が悪くなってしまうそうです。
出来れば食後20〜30分は、ゆっくり休むようにしましょう。
<胃潰瘍の食事療法の注意点 その5:食事は楽しく食べましょう>
気の合う人々と楽しい雰囲気で食事をすると、食欲も増進され、胃の活動も活性化されるそうです。
胃潰瘍になると、気分も落ち込みがちですが、是非そんな時だからこそ、楽しい雰囲気で食事をするようにしましょう。
まさに「病は気から」です。プラスのパワーで楽しく食事療法を行い、胃潰瘍を治癒していきましょう!