十二指腸潰瘍の治療法とは!?
十二指腸潰瘍と診断されると、いくつかの治療法を医師から提案され、患者の意志を尊重しつつ治療を開始することになります。
その治療法とは、どのようなものがあるのでしょうか?早速見てみましょう!
<十二指腸潰瘍の治療法 その1:食事療法>
まずは、アルコールやカフェインなどの飲料を避け、刺激の強い料理や脂っこい肉・魚などの料理は避けるようにします。
食材は細かく刻んだり、蒸したり、煮たりなど、食べやすく、そして消化しやすいように調理した食事を取るように心がけます。
消化に良く、栄養価の高い食事を取るようにすることが、食事療法です。
十二指腸潰瘍の注意点については、「十二指腸潰瘍の食事で、気を付けること 6つ!」
十二指腸潰瘍の食べ物については、「十二指腸潰瘍に、良いor悪い食べ物ってどんなもの?」
にそれぞれ記載させて頂きましたので、是非こちらをご参照下さい。
<十二指腸潰瘍の治療法 その2:安静療法>
この療法は、心身共に安静を保つという療法です。これまで頑張って無理な仕事や生活をなさっていた方は、この病気を機に一時仕事を休みましょう。
仕事を休み、今までの不規則な生活から、規則正しい生活をし、好きなことをしてストレスを解消すると、確実に腫瘍の治りが良くなるそうです。
心と体をリセットし、完治を目指す、それが安静療法です。
<十二指腸潰瘍の治療法 その3:薬物療法>
胃や十二指腸潰瘍になった方の、ほとんどの胃から検出されるというピロリ菌。このピロリ菌は薬物療法でしか駆除出来ません。
また、ピロリ菌が検出されなくても、十二指腸潰瘍になった場合は、「胃液の分泌を抑える薬」の単独か、「防御機構を助ける薬」との服用の併用を行います。
これらの薬は、途中で薬の服用を止めてしまうと、ピロリ菌の場合は、ピロリ菌が抗体を作ってしまう為、以後は薬が効かなくなり、除菌出来なくなってしまいます。
又、ピロリ菌以外の方も、途中で服用を止めてしまうと、折角治りかけた潰瘍が再発する確率が高くなりますので、注意が必要です。
医師から薬の服用を止めるよう指示があるまでは、勝手に薬の服用を止めず、きちんと服用し続けるようにしましょう。
<十二指腸潰瘍の治療法 その4:手術療法>
現在は上記のような、効果的な薬の開発が進んでいる為、あまり手術療法は行われなくなりましたが、
@内視鏡を使った治療では止血できない出血 A穿孔性潰瘍 B幽門狭窄に対してだけ、手術療法が行われるそうです。
上記はかなり酷い状態まで十二指腸潰瘍が進行したケースですので、早期の場合は手術療法は考えなくても良いようです。