十二指腸潰瘍と間違い易い、背中の痛み?
十二指腸潰瘍になると、お腹の痛みだけでなく、背中の痛みを感じることが良くあるそうです。
なぜ十二指腸潰瘍という内臓の病気から背中の痛みを感じるのか?
早速見てみましょう!
<なぜ十二指腸潰瘍で
背中の痛みを感じるの?>
背骨の骨の間を走っている神経には、内臓を支配するものと、体の表面を支配するものが対になって存在しているそうです。
十二指腸潰瘍になり、十二指腸に障害が生じると、もう一方の体の表面の神経、つまり背中の神経が刺激され、背中の痛みとなって現れるそうです。
ただ、背中が痛い=内臓疾患である、と結論づけることは早計です。もちろん疲労が溜まり、背中が肩こりのようにこった為、背中が痛くなることもあります。
一体どうやって、背中の痛みを「ただのコリ」と「十二指腸潰瘍などの内臓疾患の病気」を見分ければ良いのでしょう?
<背中のコリと内臓疾患の違いは
どうやって見分けるの?>
まずは、背中のコリかどうかは、指圧やマッサージなどで筋肉の緊張をほぐしてみて、背中の痛みが解消されるかどうかを見てみます。整形外科で診て貰うこともお薦めです。
これらの治療や診断を受けても、背中の痛みが解消されず、むしろ痛みが増しているなどの場合は、原因が別の所にある訳ですから、内科や外科で診察が必要になります。
<十二指腸潰瘍を含む、
背中の痛みを生じる病気とは?>
それでは、単なる背中のコリではなく、十二指腸潰瘍を含む背中の痛みである場合、どのような病気があるのか、見てみましょう!
1.心筋梗塞・狭心症:左肩から左背中にかけて、また、左胸・首・下あご・みぞおちなどに痛みを感じることがあるそうです。
2.胆道疾患・担癌:右肩から右背中にかけて、また、右胸上部に痛みを感じることがあるそうです。
3.胆石・胆のう炎:右肩から右背中にかけて、また上腹部や右上腹部にも痛みを感じることがあるそうです。
4.十二指腸潰瘍・胃潰瘍:左の背中や上腹部に痛みを感じることがあるそうです。
5.胸膜炎:片側の背中の痛みを生じることがあるそうです。
6.腎盂炎・腎結石:背下部の両側を叩くと、痛みを感じることがあるそうです。
7.膵炎:背下部左側で鈍痛が続くことがあるようです。
8.帯状ヘルペス:水泡や発信があり、非常に激しい背中の痛み生じることがあるようです。
単なる背中のコリではなく、背中の痛みを感じる場合は、十二指腸潰瘍を含む、上記のような深刻な病気が隠れている場合が多いそうです。
一旦背中の痛みを感じたら、一日も早く病院に行き、検査をするように心がけましょう。