潰瘍性大腸炎にコーヒーは控えるべき!?
潰瘍性大腸炎には、コーヒーや紅茶などカフェインが入った刺激物は避けるように、書かれた本が数多くあります。
とはいえ、コーヒー党の方や紅茶党の方には、潰瘍性大腸炎だからと飲まずにいるのは辛いものです。
しかも、潰瘍性大腸炎でも『コーヒー飲んでます』とか『飲んでも問題ありませんよ』という方もいるらしく、混乱してしまいますよね。
潰瘍性大腸炎を発症したら、本当にコーヒーは避けた方が良いのでしょうか?
<潰瘍性大腸炎にコーヒーは控えるべき?>
潰瘍性大腸炎の症状が起きており、腹痛や下痢が見られる場合は、もちろんコーヒーのような刺激物は炎症が悪化する可能性がある為、控えたほうが良いようです。
しかし、症状がある程度落ち着いており、通常の生活が送れている場合は、適量のコーヒーは飲んでも問題ないようです。
但し、潰瘍性大腸炎が落ち着いているからといって、調子に乗って潰瘍性大腸炎を発症する前のように、大量のコーヒーを飲むと、胃を荒らしてしまい、潰瘍性大腸炎を再発してしまいます。
よって、コーヒーや紅茶、緑茶、ウーロン茶など、カフェインを含んでいる飲み物に、過剰に敏感にならずとも、『適量』は心がけるようにしましょう。
また、『本に、潰瘍性大腸炎にはコーヒーなどのカフェインを控えるように』と書いてある為、カフェインを摂らないように控える方もおられます。
しかし、その方がコーヒー党であり、コーヒー断ちをすることで、ストレスが溜まってしまっては、潰瘍性大腸炎を再発してしまうという逆効果になってしまいます。
その為、痛みがある場合は論外ですが、潰瘍性大腸炎が落ち着いているときは、ストレスが溜まらない程度にコーヒーを飲むのは良いようです。
<意外なコーヒーの効用とは?>
潰瘍性大腸炎を発症すると、なにかと避けられがちなコーヒーではありますが、国立がんセンターの肝臓がんの調査では、毎日1〜2杯のコーヒーを飲む方は、全く飲まない方より発症リスクは2分の1になるそうです。
なんと、潰瘍性大腸炎の天敵であるカフェインには、最近では細胞を保護する役割があることが判明し、更に抗酸化作用があるポリフェノールの1種『クロロゲン酸』は、血糖値の上昇を抑える効果があるそうです。
更に、コーヒーには子宮がんや2型糖尿病、パーキンソン病やアルツハイマー病、慢性肝炎などにも、効果があることが分かってきました。
よって、潰瘍性大腸炎だからと、コーヒーを避けるのではなく、適度に摂取するほうが、健康面から言えば効果的なのかもしれません。
どんな食材も、摂りすぎは必ず健康に害を及ぼします。潰瘍性大腸炎を発症しても、コーヒーや紅茶などの適量を、リラックスした摂ることは、却って健康に良いのかもしれませんね。