ノロウイルスで血便?!
毎年、冬になると良くニュースでも話題になるノロウイルス。ノロウイルスは牡蠣などの食べ物から感染することが多く、そこから人から人へと感染するやっかいな病気です。
小さな子供やお年寄りが感染すると重症化し、死に至ることもあるこの病気は、実は血便が出ることもあるようです。
ノロウイルスで血便が出ることは余りないようですが、血便が出るのは何が原因なのでしょう?
<ノロウイルスで血便が出るってホント?>
ノロウイルスの主な症状は、激しい嘔吐や下痢を繰り返すことが有名ですが、まれに血便が出ることがあるようです。
ノロウイルスで発症する血便は、ノロウイルスの種類によることもありますが、実は下痢の症状が酷いことが原因であることも多いようです。
ノロウイルスによる下痢が酷くなると、多い方で1日10回以上もトイレに駆け込むことになるようです。
そうすると、下痢を繰り返すことによって肛門が傷ついたり、トイレットペーパーで何度も拭くことでお尻が切れることから出血し、それが血便となることがあるそうです。
また、トイレ回数が増えることで脱水症状になり、粘膜の潤いが無くなって傷つきやすくなり、そこから出血することで血便が出ることもあるそうです。
つまり、ノロウイルスが直接的な原因ではなく、激しい下痢によってトイレ回数が増えるという間接的な原因で、血便が発症してしまうようです。
とはいえ、ノロウイルスに感染することが引き金となり、元々弱っていた胃や腸などの消化器系が炎症を起こし、出血することで血便になることもあるようです。
よって、ノロウイルスの合併症による血便の可能性もありますので、血便が出たらなるべく早く医師の診断を受けるようにしましょう。
<ノロウイルスの治療とは?>
ノロウイルスの治療には、嘔吐に対しては吐き気止めを服用し、下痢止めは使用しません。
下痢止めを使用すると、ノロウイルスを体外に排出することも止めてしまい、逆効果になってしまう可能性がある為です。
食べられるようになったら、少量で回数を多くした食事を摂り、脱水症状を予防する為に、こまめに水分補給をするようにします。
また、下痢や血便の症状によって体力や免疫力が低下していますので、安静にして栄養の良い食事と睡眠を十分に摂るようにしましょう。
尚、嘔吐や下痢、血便などのノロウイルスの症状が無くなっても、体内にウイルスが残っている可能性がある為、更に数日程度安静にし、人に移さないようにしましょう。