腎臓の働きが悪いと血尿に!?
血尿の原因には様々ありますが、特に腎臓の疾患であることが多いようです。
腎臓は血液をろ過して、尿を作るほかにも様々な役割がある為、腎臓に何らかの異変が起きると、体の様々な部分に障害が出ます。
腎臓の働きにはどのようなものがあるのか、そしてなぜ血尿が出てしまうのか、詳しく見てみましょう。
<なぜ腎臓の働きが悪いと血尿になるの?>
腎臓には、血液中の老廃物をろ過し、尿として排泄する働きがあります。その為、ろ過機能に障害が起こると、赤血球が尿に混じり、血尿になって排出されるそうです。
その為、通常は黄色っぽい澄んだ色の尿が、褐色のような濃い色の尿となるようです(ビタミン剤を飲んだり、疲労時は濃い黄色になることがあるそうです)。
ちなみに尿の出口に近い膀胱や尿道からの血尿は、鮮やかな赤い色が混じることがあるそうです。
また、腎臓には体内の水分と電解質の調整機能や、血液の酸性とアルカリ性の調整、血圧を調整したり赤血球をつくるホルモンを分泌する機能があるそうです。
また腎臓のろ過機能が低下すると、血尿だけでなく、タンパク質が尿に漏れ出てしまうこともあるようです。
タンパク質が尿に混じると、尿の色が濁り、泡立ちが目立つようになるそうです(但し、運動後や高熱の時も一時的にタンパク尿が出ることがあります)。
血尿や尿の濁り、泡立ちなどが見られたら、腎臓の病気を疑い、すぐに医師の診断を受けるようにしましょう。
<血尿が出る腎臓の病気とは?>
血尿が出る腎臓の病気には、腎臓が炎症を起こす「腎炎」、腎臓に結石が出来る「腎結石」、腎臓がんなどがあるようです。
腎炎は、血液をろ過する腎臓の糸球体に炎症が起こる為、ろ過機能が低下して血尿が出やすくなるようです。
慢性的な腎炎は、中高年になると発症率が高くなる上、はっきりした自覚症状がなく症状が進行する為、注意が必要です。
また、腎臓病は高血圧や糖尿病などとも密接な関連があるそうですので、これらの傾向がある方はより注意してください。
<血尿が出る腎臓の病気を判断する方法>
尿に何らかの異変を感じ、病院できちんと診察してもらおうにも、なかなか仕事を休んで病院に行けない方も多いと思います。
そういう方の場合、市販の尿試験紙を利用して、自分で検査することも出来るそうです。
この尿試験紙を使用すると、腎臓の健康状態や血尿の有無だけでなく、糖尿病や肝臓病、膀胱炎、尿路感染症などの他の病気も確認することが出来るそうです。
もし尿試験紙で何らかの異常が判明した場合は、すぐに医師の診断を受けるようにしましょう。