尿路結石の原因は食生活にあり!
尿路結石は、従来から中年以降の男性に多く見られる症状でしたが、最近では若年化が進んでおり、全体的にも増加傾向にあるそうです。
尿路結石の原因は、主に食生活の欧米化が挙げられるそうです。しかしなぜ欧米化した食生活が尿路結石の原因になるのでしょう?
また、その他の尿路結石の原因には、どのようなものがあるのでしょう?
<尿路結石の原因は、食生活の欧米化のせい?>
日本人は元々、米や野菜を中心の食生活でしたが、終戦後から食生活の欧米化が進み、肉類などの動物性タンパク質を多く摂取するようになりました。
肉類などの動物性タンパク質は、シュウ酸や尿酸などの物質を体内で作りだし、シュウ酸はカルシウムと結びつくことで、便と共に体外へと排出されています。
しかし、動物性タンパク質を多量に摂取すると、シュウ酸は尿の中に出てきてしまい、尿の中でシュウ酸とカルシウムが結合することで結石を作ってしまうことになります。
結石は、石のような塊の為に排泄されにくくなり、尿管結石となって尿管を詰まらせたり、腎臓に障害を起こす原因となってしまうのです。
よって、動物性タンパク質を多く摂取すると、体内にシュウ酸が増える為、それだけ尿路結石のリスクが高まることになるのです。
また、日本人の食生活では、動物性タンパク質の摂取量は増加傾向にも拘らず、カルシウムの摂取量は増えていないようです。
このことも、尿路結石が増加傾向となる原因にもなっているようです。
<尿路結石の原因となる、具体的な食品とは?>
尿路結石の原因となる食品は、動物性タンパク質にあると上記で記載しましたが、具体的な食品は以下の通りです。
・プリン体の多い食べ物:豚レバー、牛レバー、エビ、マアジ・サンマの干物、かつお節、干しシイタケ
・プリン体の多い飲み物:ビール系飲料(但し、麦芽比率の低い発泡酒や第三のビールはビールの半分程度の含有量)
・チョコレート、紅茶、ジュース、炭酸飲料水、コーヒー
お酒でも蒸留酒のほうがビールよりも尿管結石の原因となるプリン体が少ないですが、アルコール自体に尿管結石の原因となる尿酸を産生が高める効果があります。
よって、お酒は飲酒量が増えるほど尿路結石の原因となる物質生成力が高まりますし、肥満や痛風の原因にもなりますので、適量を飲むようにしましょう。
<尿路結石の食生活以外の原因とは?>
尿路結石は、食生活だけが原因ではなく、ストレスが原因になることもあるそうです。
人間はストレスが溜まると、交感神経と副交感神経の動きが悪くなり、自律神経が乱れることで尿路結石の原因になることがあるようです。
また、遺伝的に尿路結石が出来やすい方もおられるようですので、家族や親族に尿路結石を発症した方がおられる場合はより注意が必要になります。
更に、汗を多量にかいた時にきちんと水分補給をしなかった、偏食が多い、一度に多く食べるなども尿路結石の原因になるそうです。
尿路結石には様々な原因が複合的に関係し、発症原因となることも多々ありますので、普段の生活を今一度見直してみることが大切です。