尿路結石と内視鏡

スポンサーリンク

内視鏡を使った尿路結石手術の安全性とは?

尿路結石の手術には、体外衝撃波による結石破砕術が有名ですが、尿路結石が大きい場合は、内視鏡を使った尿路結石の手術を行います。

 

この内視鏡を使った手術は「経尿道的尿管結石破砕術(TUL)」と言い、尿道から内視鏡を膀胱内に入れ、尿管内に内視鏡を進めて尿管の中に詰まった尿路結石や、腎臓の中の結石を破砕する手術を言います。

 

この内視鏡を使った尿路結石の手術方法や、術後に発生しがちな症状とは、どのようなものがあるのでしょう?

 

 

<内視鏡を使った尿路結石の手術方法とは>

 

内視鏡を使った尿路結石の手術方法は、まず麻酔薬を背中から注入する下半身麻酔か全身麻酔を行うことから始まります。

 

陰部を消毒した後、尿道から内視鏡を入れて膀胱内を観察し、尿管口から尿管、腎臓内へと内視鏡を挿入していきます。

 

生理食塩水を流しながら、モニター画面を見ながら内視鏡を操作し、尿路結石が確認出来たら、レーザーを照射して尿路結石を細かく破砕します。

 

比較的尿路結石が大きい、尿路に結石が詰まった期間が長い、長時間の手術になった場合は、手術終了時に尿管内にチューブ(=尿管ステント)を留置します(翌日抜きます)。

 

手術時間は尿路結石の大きさや硬さ、尿管の形によって難易度が異なりますが、大体30分から2時間程度掛かるそうです。

 

手術当日は食事は摂れませんし、術後はベッドで安静を保ちますが、翌朝から食事や歩行が出来るようになります。

 

また、合併症や細菌感染予防の為に、当日と翌日は抗生剤の点滴投与を行います。

 

尿道カテーテルは血尿の程度を診ながら手術翌日には取り除くことが多いようです。問題がなければ、術後2日目の朝には退院が可能となるようです。

 

 

<内視鏡を使った尿路結石手術後に発症しがちな症状とは?>

 

1.尿管損傷

 

尿管に内視鏡を挿入していく時、レーザーで尿管結石を破砕している時、破砕した結石を小さな網状の道具で捕獲・摘出する時などで、尿管に損傷が起こることがあります。

 

尿管結石の内視鏡での手術には、当然慎重を期しますが、どうしても上記のようなことで、尿管の壁に穴が開いたり、尿管が裂けることがあるそうです。

 

この尿路結石の内視鏡を使った手術での尿管損傷は、数%程度と低い確率ではありますが、残念ながらゼロではありません。

 

軽微な粘膜損傷の場合は自然に治癒するのを待ちますが、尿管断裂になってしまった場合は、緊急開腹手術が必要になることもあるそうです。

 

2.痛み

 

尿管ステントを留置した際や、尿道カテーテルを留置した場合、刺激症状による頻尿や排泄時痛などの痛みの症状が出ることが多いようです。

 

尿管ステントや尿道カテーテルによる痛みには、鎮痛剤などで対応することが多いようです。鎮痛剤の座薬を使用することもあるようです。

 

 

3.血尿・発熱

 

尿管結石の内視鏡を使った手術をする場合、ほぼすべての方に血尿の症状が見られますが、1〜2週間程度で自然治癒しますので心配無用です。

 

また、腎盂炎からの発熱予防に、手術当日と翌日は抗生剤を点滴投与しますが、発熱が治まらない場合は、尿管ステント留置や抗生剤投与などで様子を見ます。

 

 

4.尿管狭窄

 

尿管内に内視鏡を入れた時や、尿管結石を破砕するレーザーの熱、尿路感染などにより、尿管が狭くなることがあるようです。

 

尿管が狭くなると、腎臓機能が低下して悪循環となる為、2週間以上尿管ステントを留置することがあるようです。


スポンサーリンク