猫の尿路結石の原因と予防法とは?
人間や犬同様、猫も尿路結石を発症することが多いことをご存じですか?
特に雄猫は尿道が細長く、カーブしている部分があり、先端も細い為に尿路結石が詰まりやすく重症化しやすいようです。
また、太った猫や尿がアルカリ性に傾いて「ストルバイト」という結石が出来たり、酸性に傾いて「シュウ酸カルシウム」の結石が出来ることもあるようです。
また、猫は元々水分をあまり飲まない為、水分不足から尿が濃くなり、尿路結石になる猫も多いようです。
それでは、猫が尿路結石になると、どのような症状が出るのでしょう?そして猫の尿路結石の予防法とは、どのようなものがあるのでしょう?
<猫の尿路結石の症状とは?>
猫が尿路結石となると、頻繁にトイレに行く、トイレに行ってもあまり尿が出ない、排尿時に痛みで鳴く、トイレ以外の場所で粗相するなどの排尿異常が見られるようです。
また、血尿が出たり、お腹や足を触ると嫌がったり、うずくまったままの場合も、猫が尿路結石になっている可能性が高いようです。
更に、猫砂やシートの表面の猫が排尿した尿をよく見ると、キラキラした結石が排出されていることもあるそうです。
猫の尿路結石が尿路に詰まると、尿路閉塞となって尿が全く出なくなることがあります。こうなると尿毒症となり、命に係わる状況になってしまうので、注意が必要です。
以上のように、猫の行動で何らかのサインがありましたら、尿路結石の可能性がありますので、すぐに獣医さんに診てもらうようにしましょう。
<猫の尿路結石を防ぐには>
猫が尿路結石になると、本人(=本猫?)や飼い主も辛いですし、猫の入院費用も数日で3〜5万円も掛かってしまうそうです。
その為、猫が尿路結石にならないように、予防することがとても大切です。それでは、猫の尿路結石の予防法についてみてみましょう。
1.猫のトイレは清潔にする
猫はとても綺麗好きで、汚いトイレでは排尿や排便をしなくなったり、違う場所で粗相をするようになってしまうそうです。
違う場所で粗相するだけなら、猫の健康上マシではありますが、排尿をしなくなると尿路結石や尿毒症となり、命の危険に係る事態になってしまいます。
その為、猫のトイレはトイレの砂を洗うだけでなく、定期的にトイレそのものも洗って清潔にしてあげるように心がけましょう。
2.水分補給を促す
猫はもともと、あまり水を飲まない為、尿が濃くなりがちであり、尿路結石になりやすい傾向があります。
本来は綺麗な水を沢山飲んで貰いたいところですが、どうしても水分を摂らない猫は、ウエットフードを取り入れることも効果的です。
ウエットフードには尿路結石を予防し、水分が沢山取れるように設計されたフードが販売されていますので、それらを取り入れるようにしましょう。
尚、たまに愛猫に美味しい水を飲ませたいという気持ちから、ミネラルウォーターを猫に飲ませる飼い主もいるそうです。
しかし、ミネラルウォーターの中のミネラル分は、猫にとっては尿路結石の原因となりますので、絶対にミネラルウォーターは与えないようにしましょう。
3.人間の食べ物を与えない
人間の食べ物にはミネラルや塩分が豊富に含まれているものが多いので、猫には与えないようにしましょう。
特に煮干しや鰹節は、元々魚だし、猫も問題ないだろうと、猫に与えている飼い主もいるそうですが、人間用の煮干しや鰹節には塩分が多く含まれています。
どうしても猫に煮干しや鰹節を与えない場合は、猫用のものを選び、与えるようにしましょう。
4.ストレスを発散させる
猫はストレス過多になると、じっとして動かないようになるそうです。その為、排尿や排便も我慢しがちで、尿路結石の原因となってしまうようです。
猫にとっても人間同様、ストレスは万病の元です。時にはおもちゃで遊んであげたり、スキンシップをすることで、猫のストレスを発散させてあげましょう。