小児に多い尿蛋白が出る病気とは?
尿蛋白が出る病気といえば、つい大人の病気だと思いがちですが、実は小児にも発症する病気も多いようです。
小児に多い尿蛋白が出る病気とは、一体どのような病気があるのでしょう?詳しく見てみましょう!
<小児に多い尿蛋白の病気 その1:急性腎炎>
小児が急性腎炎になる原因は、扁桃腺炎の細菌がきっかけになることが多く、発病してからの期間によって、病状が異なることが特徴です。
小児が急性腎炎になると、むくみや血尿、尿蛋白、血圧上昇、尿量の減少などが見られるようになるそうです。
小児が急性腎炎になり、尿蛋白が出るなどの症状が出て、早目に適切な治療をすれば、数か月から半年で完治するそうです。
しかし、発病して1週間は絶対安静が必要ですし、尿蛋白による尿の泡立ちなどの自覚症状が無くなっても、しばらくは油断禁物です。
<小児に多い尿蛋白の病気 その2:慢性腎炎>
小児の慢性腎炎の原因は良くわかっておらず、知らないうちに発病しており、健診で初めて指摘されることが多いようです。
慢性腎炎は急性腎炎をこじらせてしまい、慢性化することも多い為、急性腎炎の完治が重要となります。
小児の慢性腎炎は一筋縄ではいきませんので、定期的に尿蛋白の検査などを続け、体調に合わせて生活を管理していく必要があるようです。
<小児に多い尿蛋白の原因 その3:尿路感染>
腎臓や膀胱などの尿路に細菌が感染した状態を尿路感染と呼びますが、正確には感染した場所により、膀胱炎や腎盂腎炎などと区別されます。
小児が尿路感染を起こすと、排尿時の痛みや、頻尿、血尿、尿蛋白などの症状が見られることが多いようです。
小児に尿蛋白が出る原因が尿路感染の場合は、抗菌薬による治療が必要であり、重症の場合は入院が必要になります。
また、小児の尿路感染症では、先天性腎尿路異常(膀胱尿管逆流など)を伴うことが多いので、精密検査が必要になります。
<小児に多い尿蛋白の原因 その4:腎奇形>
名前の如く、小児の腎臓に奇形がある場合も、尿蛋白や血尿の原因となることがあるようです。
ただ、奇形といっても実害がないものも多く、一概に病気と決めつけることは出来ないようです。
小児の奇形の状態や尿蛋白などの症状を鑑み、医師と相談の上、その後の方針を決めるようにしましょう。
<小児に多い尿蛋白の原因 その5:特に問題が無い場合>
小児に尿蛋白が出ても、特に問題がない場合も多いようです。たとえば、激しい運動の後や発熱した時、脱水などでも一過性の尿蛋白が検出されます。
また、起立性蛋白尿も、小児には多い無害の尿蛋白現象です。小児の尿蛋白の原因がこれらに当てはまり、再発を繰り返したとしても、特に問題はありません。
起立性蛋白尿は成長と共に尿蛋白が減少し、最後には検出されなくなることが多いようです。
但し、尿蛋白が検出されても、再検査をせず、勝手に問題がないと判断するのは危険です。
小児に尿蛋白が検出されたら、きちんと医師の診断を受けるようにしましょう。