尿蛋白が陽性と診断されたら?!
健康診断や人間ドックで、尿蛋白の検査結果が『陽性』と判断されたことはありませんか?
実は健康診断などの尿蛋白の検査では、尿中のたんぱく質の濃度により、『陰性(−)』『弱陽性(=疑陽性(±))』『陽性(1+、2+、3+)』などの判定があるようです。
陰性は問題がないので心配要りませんが、尿蛋白が陽性と診断された場合、どの程度注意したら良いのでしょう?
また、尿蛋白が陽性と判断された場合、何に気を付ければ良いのでしょう?
<尿蛋白が陽性と判断されたら?>
残念ながら尿蛋白が『陽性』と判断された場合(弱陽性や疑陽性も含む)、蛋白尿が陽性になった原因を探る為、再検査が必要となります。
特に、『弱陽性(疑陽性)』の場合は、再検査が必要ですが、より多く尿蛋白が出ている『陽性(1+、2+、3+)』の場合は、医療機関を受診し精密検査が必要となります。
尿蛋白が陽性ということは、腎臓に何らかの不具合があることを指しますし、特に40代以降は深刻な病気の原因であることが多いようです。
尿蛋白が陽性という診断が出たら、速やかにその尿蛋白の濃度により、専門機関を受診し、医師の診断を受けるようにしましょう。
なお、尿蛋白が陰性でも、腎機能が低下していることもある為、むくみやだるさ、貧血が続いている場合は、念のため血液検査をするようにしましょう。
<尿蛋白が陽性の場合、何に気を付けるべき?>
そもそも腎臓は、老廃物を尿と共に排出したり、血圧を調整したり、赤血球を作り、体の水分や電解質を調整する働きがあります。
尿蛋白が陽性になったことは、これらの機能低下や慢性腎臓病、脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気になる危険性が高まります。
更に、高血圧や糖尿病、皮質異常症、肥満気味、喫煙者、家族に腎臓病患者がいる方の場合、更に重大な病気のリスクが高まります。
また、慢性腎臓病が進行することで腎不全(=腎機能が機能しなくなること)となり、人工透析や腎臓移植が必要となるケースもあるのです。
そのような最悪の状態を防ぐ為、尿蛋白が陽性になったら、以下のことに注意するようにしましょう。
1.高血圧からの腎機能低下を防ぐ為、塩分や味付けの濃い食事を避けるようにしましょう。
2.食べ過ぎによる肥満を防ぎ、適度な運動を心掛けましょう。
3.禁煙しましょう。
4.肉・魚などのたんぱく質を多く含む食べ物は、控えるようにしましょう。
5.ストレスを適度に発散し、心と体の健康を保つようにしましょう。